こんにちは、たくみです。
沖縄の離島・多良間島で、黒毛和牛とサトウキビを育てながら暮らしています。
今日は、僕が経験したちょっと特別な話を聞いてほしい。
ある日、仲良くしている農家さんが突然の怪我で入院。
「少しの間、牛の管理をお願いできないか」と相談され、気軽な気持ちで引き受けたんです。
でも、それが9ヶ月にも及ぶ長期ヘルパー生活になるなんて…その時は思いもしませんでした。
🐮1日も休めない牛の世話。最初の農家さんの入院
牛は毎日世話が必要です。
朝は早く、給餌、糞の掃除、病気のチェック……。
自分の畑や牛の世話もある中で、もう1軒分の牛を管理する日々。
正直、最初の1ヶ月で身体も心もクタクタになりました。
でも、頼ってくれたことが嬉しくて、「なんとか頑張ろう」と踏ん張っていました。
🏥まさかの2人目の入院|重なる責任と重圧
そんな中、今度は別の農家さんが病気で入院することに。
「すまない、誰にも頼れなくて…」
その言葉を聞いて、断れませんでした。
2軒分の牛舎、畑、そして自分の仕事。
毎日が戦争のようで、昼ご飯を抜く日もあったし、夜は気絶するように寝ていました。
「誰かの代わりになる」というのは、思っていたよりもずっと重いものでした。
🧑🌾でも、誰かの役に立てたという実感
幸い、2人とも無事に退院。
再び笑顔で牛舎に立っている姿を見たとき、涙が出るほど嬉しかった。
「本当に助かったよ」
その一言が、今でも胸に残っています。
そして、今ではその農家さんから畑を貸してもらったり、牛を譲ってもらったり…
あの時のがんばりが、信頼となって返ってきている気がします。
🌿島で生きるということ。支え合うということ。
離島では、「お互いさま」が生きる上での基盤です。
便利なものは少ないけど、人とのつながりは本当に濃い。
この体験を通して、僕は「島で生きることの意味」を改めて考えることができました。
これからも、島の命を守る一人として、できることをコツコツとやっていきます。
✍️あとがき
ここまで読んでくれてありがとう。
今回の話が、どこかで誰かの力になれたら嬉しいです。
もし、島で農業を始めたい人、牛の仕事に興味がある人がいたら、気軽に声をかけてくださいね。
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