35℃超えの炎天下…電気のない牛舎で働く農家のリアル

農業日記

☀️「扇風機もミストもない牛舎。風が止まった日、僕は一人で牛と暑さに立ち向かっていた。」

こんにちは、たくみです。
今日は、真夏日の農作業について書こうと思います。

35℃を超える炎天下。
それでも農家には“今日やらなければいけない仕事”がある。

僕が暮らしている多良間島では、夏になると日差しが鋭く、地面からの照り返しも加わって、体感温度は40℃を超えます。

でも、僕が向き合っているのは、暑さだけじゃありません。
電気のない牛舎で、牛たちと共に夏を越えていくという現実もあるんです。


🔥 電気のない牛舎での猛暑

僕の牛舎には、電気が通っていません。

だから、

  • 扇風機も
  • ミストも
  • 自動給水機も
    使えない。

あるのは自然の風と、僕の体ひとつだけ。

牛たちが夏バテしないように、

  • 水をまいたり
  • 風通しを考えて牛舎の開け方を工夫したり
  • 手動で水を補充したり

とにかく、牛が少しでも快適になるように動いています。

便利さはない。けど、その分、牛の変化に敏感になれるんです。
「今日はちょっと元気がないな」とか「水の減りが早いな」
そんなことにもすぐ気づける。


☀️ 猛暑日の1日の流れ

実際に、ある猛暑日のスケジュールはこんな感じです👇

時間作業内容
4:30起床、牛の見回り・エサやり
5:00〜9:00畑作業(サトウキビの草刈りや培土)
10:00〜16:00牛舎の掃除、水の補充、屋内作業(書類やブログなど)
17:00〜19:00夕方の畑作業、日没までに作業を終える
20:00〜シャワー&ハイボールで一息🍺

作業は「日差しが強くなる前」「日が沈んだ後」が勝負です。
それでも、日中の牛の世話や管理は避けられません。


💧 暑さ対策でしていること

農家にとって、熱中症は本当に命取り
だからこそ、こんなことを意識しています👇

  • 水分+塩分補給(ポカリ、塩タブレット)
  • 通気性のいい長袖と冷感タオル
  • 木陰や牛舎の風通しのいい場所での小休憩
  • 無理は絶対しない

…と言いながら、作業に夢中になると忘れちゃうこともあって、
過去に一度、熱中症寸前になったことがあります。

手がしびれて、頭がぼーっとして、ヤバいと思ってしゃがみ込んだとき、
息子が「お父さん大丈夫?」と心配そうに声をかけてきました。

あのときの顔は、今でも忘れられません。
それ以来、「家族のためにも、自分の体は自分で守ろう」と決めました。


🐂 電気がなくても、牛と生きる

「電気がないのに、牛を飼ってるの?」って言われることもあります。
確かに不便だし、都会の酪農とは比べものにならないくらい大変です。

でも、牛は黙って僕の方を見つめてきます。
何も言わず、ただこっちを見てるその姿に、
「頑張れよ、俺たちはお前を信じてるぞ」
って言われてるような気がするんです。

その視線に応えるために、今日もまた汗を流します。


🪶 おわりに

真夏の農業は、言葉では言い表せない過酷さがあります。
でも、電気がなくても、涼しい風が吹かなくても、
僕は牛と一緒にこの島で生きていきたいと思っています。

家族の未来のために。
子どもたちが「農家ってかっこいい」と思えるように。

たとえ暑くても、たとえ不便でも、
僕はこの場所で、今日も牛と向き合っています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました